

今回の配信は記念すべき40回目です!
これまで様々なテーマを扱ってきましたが、まだまだお伝えしたいことが尽きることはありません。
特に最近は、YouTubeやブログでも情報を発信しており、「読んでます」「見てます」「聞いてます」という声をいただく機会が
増えたことに、とても感謝しています。
さて、今回は「心理的安全性を生み出す4つの因子」についてのお話です。
1回ですべてを解説するのは難しいので、今回はそのうちの「話しやすさ」について深掘りしていきます。
心理的安全性を高める「4つの因子」とは?
心理的安全性の専門家たちが、大規模な組織調査を行った結果、
「心理的安全性が高い職場には共通する4つの因子がある」と分かりました。
それが以下の4つです。
- 話しやすさ(オープンに発言できる環境があるか)
- 助け合い(困った時に周囲がサポートしてくれるか)
- 挑戦できる環境(新しいことに挑戦しやすい雰囲気があるか)
- 価値観の受容(異なる意見や視点を尊重できるか)
今回は、まず最も重要でありながら、意外と難しい「話しやすさ」について詳しく解説していきます。
「話しやすさ」が職場に与える影響
「話しやすさ」とは、業務のことだけでなく、自分の意見や困っていることを気軽に話せる環境があるかということです。
例えば、
✅ ちょっとした疑問を気軽に聞ける
✅ 仕事の悩みを相談しやすい
✅ 困っていることを「困っています」と言いやすい
こうした環境があると、チームのパフォーマンスは自然と向上します。
逆に、「話しにくい職場」ではどうなるでしょうか?
✅ 分からないことがあっても質問できず、ミスにつながる
✅ 困っていても誰にも相談できず、一人で抱え込む
✅ 本音を言えず、ストレスが溜まる
こうした状況が続くと、職場の雰囲気はどんどん悪くなり、生産性が低下してしまうのです。
「話しやすさ」が難しい理由
私は実はこの話しやすさが「一番難しい」と思っています。
日本の文化的背景もあって、私たちは子供の頃から『思ったことをそのまま言うのは良くない』という教育を受けています。
『黙っていなさい』『今はそういう話をする場じゃない』と言われて育つと、大人になっても思ったことを言うのが
苦手になってしまうんです。
また、
✅ 「自分が話すことで、場の雰囲気を悪くしてしまうのでは…」
✅ 「変に思われたらどうしよう…」
✅ 「我が強いと思われるのが嫌…」
といった心理的なハードルもあります。
しかし、これを乗り越えない限り、「助け合い」も「挑戦」も「価値観の受容」も成立しません。
だからこそ、チームとして「話しやすい環境」を意識的に作ることが大切なのです。
「話しやすさ」を高めるには?
では、どうすれば「話しやすい職場」を作れるのでしょうか?
①「困っていること」をオープンにする
「困っています」と言える環境は、心理的安全性の第一歩。
私は研修の時「カードゲーム」を使ってこの重要性を体験してもらっています。
<カードゲームのルール>
・1人が「ブラックカード」を引くと、助けを求めるまで一切行動ができない。
・「私はブラックカードを持っています」とチームに伝えると、周囲がすぐに助けに来てくれる。
このゲームをすると、『困っていることを言わないと、チーム全体の進行が滞る』ということを実感するんです。
実際の職場でも、誰かが問題を抱えているのに黙っていると、チームの流れが悪くなることってありますよね。
「困っていることは早めに言った方が、結果として全員にとってプラスになる」ということを、
ゲームを通じて学んでいただきます。
②「何でも話せる場」を作る
仕事の話だけでなく、ちょっとした雑談や趣味の話ができる環境があると、心理的安全性はぐっと高まります。
例えば、居酒屋のスタッフが「名前・出身地・好きなこと」を書いた名札をつけているのを見たことがありませんか?
職場でも、これを取り入れたら面白いんじゃないかと思っています。
出身地が同じだけでも、急に親近感が湧いたりしますし、共通の趣味があると話が弾みますよね。
まずは、仕事以外の話ができる雰囲気を作ることが大切です。
③「話しやすい人」が率先して発信する
職場には、「話しやすい人」と「話しにくい人」がいます。
話しやすい人が積極的に発言し、周囲が「こんなことを言ってもいいんだ」と感じることで、
少しずつ発言のハードルが下がっていきます。
誰かが言い出すのを待つのではなく、自分からオープンに話すことで、職場全体の空気が変わるんです。
ちょっと勇気がいるかもしれませんが、自分が率先して『話しやすい空気』を作ることを意識してみてください。
「話しやすさ」が次の「助け合い」に繋がる
話しやすい環境ができると、自然と「助け合い」が生まれます。
「困っていることを言える→周囲がフォローする→お互いに支え合える職場になる」
この流れができると、チームの生産性も、働きやすさも一気に向上するのです。
次回は、今回の続きとして「助け合い」の因子について詳しくお話しします。
まずは「話しやすい環境」を意識しよう!
✅ 心理的安全性には4つの因子がある(話しやすさ・助け合い・挑戦・価値観の受容)
✅ 「話しやすさ」が最も重要で、最も難しい
✅ 「困ったこと」をオープンにできる雰囲気が大切
✅ 雑談や趣味の話など、業務外の会話も大事
✅ まずは「話しやすい人」が率先して発信する
「話しやすい職場」は、すべての基盤となる大切な要素。
ぜひ、今日から職場の雰囲気を意識してみてくださいね!
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